説明
旅行人編集部 著
2001年2月22日 発行
コックスバザール/Cox’s Bazar
チッタゴンから南へ150km。コックスバザールはミャンマー国境に位置し、歴史的にも何度もビルマ領になっているため、ミャンマーの雰囲気を色濃く感じ させる。コックスバザールの地名の由来も、ビルマから追われてきた仏教徒を定着させるために18世紀にイギリスから遣わされたコックス大佐にあるといわれ ている。4月にはラカイン人の仏教徒の水かけ祭りが催され、バングラデシュ一番のにぎわいを見せる。また、ベンガル湾に面した海岸線は世界最長といわれ、 バングラデシュ人のハネムーンのメッカである。
観光シーズンの乾季は予約客でホテルがうまるので、早めに町に着きたい。雨季は閑散としていて、宿泊は簡単で割引もある。ただ、物価は観光地料金で割高。
コックスバザール地図
(地図をクリックすると、500X650ピクセルの地図をごらんいただけます)
アクセス
【バス】ダッカからはTokyo Line、Keta、Neptureなど主要バス会社が毎日運行している。Green Lineはダッカのラルマティアから出発。1日2便8:00、23:00発。所要約11時間。リクライニングシート、AC付で片道370tk。チッタゴン からは主要バス会社が約30分ごとに運行している。コックスバザール行きの最終便は16:30頃。80tk、所要4時間。コックスバザール中心街にバスス タンドがあるので便利。主要なホテルまで徒歩、またはリキシャで3~4tkで移動できる。
【空路】ダッカからビーマンのみ運行。日・木の週2便、所要1時間、2500tk+空港税75tk。チッタゴンからもビーマンのみの運行。月、木の午後に各1便、所要30分。
見どころ
コックスバザール海岸
コックスバザール最大の売り物。ベンガル湾に沈む夕陽を眺めるところとしてもよいが、12月から1月にかけてがベスト。その他の時期は天気が悪いことが多い。
バルミス・マーケット
国境を接するミャンマーから流れてくる製品が売られている。ミャンマー女性の着るルンギ、化粧品として使われる木「タナカ」(セナカに近い発音)なども手に入る。
ショイコット(海岸)・バザール
ピンクパールや貝製品が安い。ここで売られているピンクパールの形は不揃いだが、2重3重にすれば目立たないし、色が上品でかわいらしく、バングラデシュで人気の土産物の一つだ。50tkくらいから。
魚市場
マナガツオやサワラ、アジ、サバなどが水揚げされる。たまにカツオやマグロが水揚げされるが、こちらの人は食べないので安く手に入る。腕に自信のある方 なら、新鮮な魚を買い込んでホテルのキッチンで刺身にするのも一興。但し、漁から水揚げまでにかなり傷んでいるので、このような光り物の魚は鮮度をよく見 極めて買う必要がある。
仏教寺院
ブッド・モンディールといえばリキシャが連れていってくれる。ホテルやバススタンドのある中心街から6tk。この敷地内にあるビルマ蕎麦が美味しい。ミャンマーからの難民や少数民族のラカインの人々が集っている。
アガメダ寺院/Aggameda Kyang
バススタンドから約2km。森の中にそびえ立つ木造の仏教寺院。ミャンマーからの難民や、ラカインたちの集う典型的なビルマ・スタイルの建築物だ。境内でビルマ蕎麦が売られているが、感想はいろいろ。
(『バングラデシュ』P136~137から抜粋)
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